企画編39「物語のテーマ(主張)を決める!&注意事項」 第75回ウォーターフェニックス的「ノベルゲーム」のつくりかた

第75回 企画編39「物語のテーマ(主張)を決める!&注意事項」
執筆者:企画担当 ケイ茶


ブログ用

他の会社さんや、個人のクリエイターがどうやってノベルゲームを作っているのかはわかりません。
ここに書かれているのは、あくまで私達「ウォーターフェニックス」的ノベルゲームのつくりかたです。

企画編一覧はコチラのページにまとめてあります。


ケイ茶です。
とっても大切な事を書き忘れていたことに気付きました!
本来はもっと先に書いておくべきことだったのかもしれませんが・・・。

貴方の作る物語には「テーマ、主張」がありますか?

いきなりそう言われても、と思うかもしれませんが、簡単に言ってしまえば
私はこの物語を通して「○○について伝えたいんです!」というものです。

例えばですが、この物語を通して「愛」について主張したいとか「戦争の悲惨さ」を伝えたいとか。
「人生とは何か」を伝えたいとか。
普段、自分で考えている事、疑問に思っている事から出てくる場合もあります。
私の場合はだいたいこのパターンですね。

物語を作っているとだいたい、今回の物語を通じて自分は~~について書きたいんだな。
~~をメインと考えて話を作っているんだ。と感じます。

今までのウォーターフェニックスの作風を知っている人からすれば、なんとなくわかるかもしれませんが、だいたい私達の物語のテーマ、主張は「生きる事」「死ぬ事」に関係する事が多いです。
毎回、そうしよう!と決めているわけではないのですが、自然にそうなっているので、永遠のテーマなのかもしれません。

このように、自分が普段考えていることから決めていくと良いかと思います。
もちろん、テーマがなくても物語は作れます。

ただ、テーマや主張があると「物語がブレません」
結局色々な話があったけれど、この物語は何を伝えたかったのか?
と思われてしまい、空っぽの物語になってしまう可能性もあります。

その点、テーマがしっかりとしており、テーマを中心に物語が動いてれば受け取り側に、~~について考えさせられた。とか物語が一貫していた。
と思ってもらえる可能性が高まると思うのです。

なので、まずは企画の際にはテーマ。
自分がこの物語を通して、何を伝えたいのか、何を描きたいのか。
それを考えてみた方が、物語がブレなくなります。

ただし、注意が必要な事もあります。

作者の主張を伝えるだけの物語になってしまわないように!

これに気をつけないと「物語」は作者の演説、作者による説教、作者による自己満足。
になってしまう可能性が出てきます。

例えば「戦争反対」をテーマにするとして、主人公や仲間が何度も何度も作者の代わりに「戦争反対!」なんて事あるごとに言っていたらどうでしょうか?
~~があるから駄目だ。とか、平和が一番!なんて。

終始そんな事を言っていれば、確かにテーマとしての「戦争反対」は無理やりにでも伝わります。
でも、それが言いたいがために、キャラクターが動かされていたら?
物語が都合よく展開していたら?

それはもはや「ただの、作者の主張」でしかありません。
だったら、物語にしなくても演説したり、文章で発表したり、いくらでも他の方法はあります。

あくまで物語やノベルゲームというものは「娯楽作品」です。
お客さんや受け取り側を「楽しませるため」「楽しんでもらうため」に作っているものなのです!

これを忘れてしまってはいけません。
作者の言いたい事や考えていることがテーマになる事が多いと思います。
でも、それを物語の展開やキャラクターを無理やり動かしてまで主張してはいけないのです。
前面に出し過ぎて、面白さを削ってしまってはいけないのです。

あくまで「娯楽作品の中」の根底部分。
裏の部分にあるものであって、前面に出し過ぎるものではない。と私は考えています。

具体的に書かないとなかなか難しいのですが、例えば、戦争反対を伝える主人公がいたとします。
ただ単に「戦争反対」と叫ぶのではなく、そこに至る過程や理由に面白さ。
受け取り側が楽しめる要素を入れてしまうのです。

戦争で家族を失ってから、狂ったように敵国の人間を殺しに殺した主人公。
「戦場の鬼」と恐れられ、活躍を続ける。
しかし、ある時、戦場で仲間が兵士でも無い女子供を虐殺する姿を見て、過去にいた自分の家族を思い出す。
そして、戦争の悲惨さを思い出し、こんな辛い思いを他の人には味あわせないためにも早く、この戦いを終わらせたい。
そして、二度と戦争はしないように国を作っていきたい。

ちょっと無理やりかもしれませんが、このように設定という形で戦争によって失い、戦争に加担し、ある切っ掛けで戦争の悲惨さを思い出すことにより、もう二度と同じような事は繰り返したくはない。となれば、物語としての娯楽性も出てきますし、最終的に「戦争反対」というテーマ、主張が主人公を通して、それも直接的ではなく間接的に伝わってくると思いませんか?

もし伝わってこなければ、それはこの例えが悪いんです!
でも、言いたいことが少しはわかってもらえると嬉しいものです。

あくまで受け取り側は作者の主張を聞きたいんじゃない!
物語を楽しみたいんです。娯楽として物語を楽しみたいんです!
それを忘れてはいけません。

※もちろん、娯楽ではなく娯楽性を排除した作品もあるかもしれません。その場合はまた話は別です。
 ただし、ノベルゲームとして考えれば娯楽なのですから、まずは楽しませることを考えるのが作者、企画者のやるべき事です!

 

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