数日間? 1週間? 夏?~物語の「期間」と描き方~

数日間? 1週間? 夏?~物語の「期間」と描き方~

貴方の物語における「はじまり~終わり」までの期間はどれくらいか設定してありますか?
数時間の物語なのか、数年にも及ぶような物語なのか。
この「物語の期間」によって、どのように描くのか、また、利点や欠点などがあります。

今回は「物語の期間」と描き方についてまとめてみました。

目次

  1. 短期間(数分、数時間、数日)
  2. 長期間(一か月、一季節)
  3. 更に長期間(年単位、数十年、数百年~)
  4. 最後に

 

短期間(数分、数時間、数日)

物語が短編の場合や、短期間を濃密に描く場合に適切な期間になります。

例を出すのであれば「密室に閉じ込められた数日間」とか「とある一日の出来ごとを繰り返す(ループモノ)」等でしょうか。
このような短期間を物語で描く事の利点としては、短期間であるがゆえに「濃密」になりやすいです。

そして、濃密な物語に適していると言えます。
この濃密と言うのは、例えば3時間なら、3時間という期間の大部分を描写している(できる)という事です。
媒体にもよりますが、とある密室空間で起こった1時間の物語の場合、小説でも映画でも、ノベルゲームでも……。
しっかりと細部まで描写する事が可能になります。

この場合は、細かな描写をする必要があるトリックモノ、密室モノ、ループモノ等と相性がとても良いのです。
伏線を仕込むにしても、あの時間にあの人が起こした行動が影響している等、作中で描く事が出来ますから。

これが、長期間だとそうはいきません。

長期間(一か月、一季節)

一か月や一季節(春夏秋冬)のように、ある程度の期間を描く場合がこちらです。

短期間と比べると、濃密に描写する事はほぼ不可能になります。
例えば、1カ月にしても24時間×30日なんて物語で描くのは相当大変ですよね?

それをまともにやったら、どれだけの文章、どれだけの描写が必要なのかわかったものじゃありません。
短期間では描くのに適している「密室モノ」「トリックモノ」「ループモノ」等は逆に描きにくくなる可能性があります。

特に、トリックモノは長期間に及ぶものって少ないと思いませんか?
それは、人物描写やトリック描写が描きにくいからだと思われます(伏線が仕込みにくい)

もし、これくらいの期間の物語をやるのであれば必要になってくるのが「出来ごとの取捨選択」になります。
24時間×30日を濃密に描く必要はありませんし、描いたとしても大部分は無駄なシーンになります。

長期間の間で、必要なシーンを探し出し「描くべきシーン」を描けばよいのです。
それ以外のシーンは作中で飛ばしてしまいましょう(あれから数日が過ぎたとか、日付が飛ぶ描写を入れる等)

逆に、あえて長期間で描く利点としては「人部同士の関係性の変化」これに納得ができるところです。
例えば1日の物語中で、AというキャラクターとBというキャラクターが仲良くなったとします。
それでも、たった1日でこんなに仲良くなるなんて出来すぎじゃない? 一日で恋人になるくらい仲良くなるの? 一日で親友?
等、思った事がある人もいるのではないでしょうか?

なれないとは絶対に言いませんが、たった一日。
この考え方が見ている人の中にあると、なかなか納得ができないのです。

それに対して、1カ月や一季節を通して、仲良くなりました。
恋人になりました、親友になりました、親友からライバルになりました、等とイベントを挟んで言われれば、納得しやすいと思いませんか?

なので、人間関係の変化を描くのであればある程度の期間を設けた方が納得してもらいやすくなります。
逆に短期間の場合は、変化が急であればあるほど、本当にそんなにうまくいくの?と思われてしまう可能性があるのです。

短期間の場合は、例えば密室モノで様々な危険を一緒に乗り越えていけば短期間でも仲良くなり易いと言われます。
なので、完全に納得が出来ない、ありえないとは言い切れません。
が、見ている人がそこまで世界に入りこめているのかどうか、これが納得できるかに大きく影響します。

更に長期間(年単位、数十年、数百年~)

数年とか数十年、数百年以上の物語の場合。

これは世代交代モノ、主人公が変化していく、このような物語に適している期間設定になります。
描くのが個々の人間ではなく、例えば大きな一つの大きな事件。
例として「地球が滅亡するまでの三百年の人類の葛藤と、惑星探査計画について描く」等でしょうか。

この場合は、主人公はいますが、途中で死んでしまい次の世代(子供や孫)に引き継がれ、主人公が途中で交代します。
もしくは、主人公の意思を引き継いだ第三者が次の主人公になるパターンもありますね。

そうして、世代を交代して、長い年月をかけて一つの事件を描いていく事が出来ます。

そこまで壮大ではないにしても、例えば父から息子。
というように親子の物語を数年~数十年単位で描く、という事にもつかわれやすい期間設定かと思います。

最後に

「物語」においての期間設定は数日~数百年以上等、様々な描き方、使い方があります。
貴方の物語のジャンルが何か、何を描きたいのか、人間を描きたいのか、事件を描きたいのか。
この辺りによって、物語の期間が変わってきます。

密室モノで数百年の物語なんてそうそうありませんよね?
逆に学園恋愛モノで3日間だけ!なんてのも珍しいですよね?
(実際にあるかどうは、私は思い浮かばなかったのですが……)

それぞれ、何を描きたいのかによって適切な期間設定があります。
貴方の物語は何を描きたいのですか?
そして、その期間設定は適切ですか?

ほとんどは深く考えなくても自然に出来ているかと思います。
でも、たまには自分の物語と期間設定について考えてみるのも良いかもしれません。

 

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