「先が気になる物語」を作る為に必要なモノとは○○である。

 「先が気になる物語」を作る為に必要なモノとは○○である。

「先が気になる物語」を作ろうと思った時に、貴方は何が必要だと思いますか?
私は、ナゾが必要不可欠であると思っています。

ナゾがある事によって、読者は物語の先が気になり、夢中になって読む(プレイする)事になるでしょう。
今回は、どんなナゾを作ればよいのか、ナゾを作る上での注意点について書いてみました。

きっと、貴方が「先が気になる物語」を作る上での参考になるはずです。

目次

  1. 「先が気になる物語」を作る為には魅力的なナゾが必要
  2. ナゾはキャラクターや事件につける
  3. ナゾの答えは意外性があると良い

「先が気になる物語」を作る為には魅力的なナゾが必要

物語において「先が気になる」とは、そもそもどのような事だと思いますか?
この先どうなってしまうんだろう? と、貴方だったら、どのような時に感じるでしょうか。

何も起こらない日常を淡々と描写しただけの物語であったとして、貴方はその先が気になりますか?
当たり障りのない日常、キャラクター、会話。
もちろん、日常モノや、ほのぼのとした雰囲気の物語だってあります。

そのような物語の場合は、日常描写に癒されたり、キャラクターの魅力を楽しむ事が主で、先が気になる!とは、また別ものでしょう。
(ただし、後述する方法で、日常モノであっても先が気になる展開を作ることは可能です)
話を戻します。
では「先が気になる」とは、どのような時でしょうか。

この先に何が起こるのかわからない、この行動の結果、どうなってしまうのか。
このような「緊張感」や「期待感」これらがあるからこそ、先が気になる展開になるのではないでしょうか。

「緊張感」や「期待感」これを持たせるために、ナゾが必要なのです。
例えば、ホラー物語だとします。

とある洋館に迷い込んだ登場人物たちが、次々と失踪し、死体で発見される。
主人公も、次は自分の番ではないか?という「緊張感」を持ち、主人公視点で物語を楽しんでいる読者も、同じような「緊張感を共有」します。
もしくは、この主人公がどうなってしまうのかと「期待」するのかもしれません。

ここで、読者は「先が気になる」となるわけですが、なぜ先が気になるのか。
それは「これからどうなってしまうか、わからないから」
⇒なぜ、どうなってしまうのか、わからないのか。
⇒それは「ナゾ」があるから。

・なぜ、登場人物たちは失踪してしまうの?
・登場人物たちを襲っているのは誰なの?
・なぜ、殺されてしまうの?
・なぜ、主人公はまだ無事なんだろう。

このように、沢山のナゾを思い浮かべる事ができます。
読者は物語を楽しみつつ、これらのナゾがどのように解明されるのか期待しつつ、もしくはナゾがあるからこそ緊張感を持ちつつ「先が気になる」と思ってしまうのです。

これが、ナゾがなく、最初から提示されていたらどうでしょうか。
・失踪するのは、悪霊の仕業だよ。
・襲っているのは、10年前に死んだ洋館の主人の悪霊だよ
・襲っている理由は、館に勝手に入って怒っているからだよ
・主人公が無事なのは、悪霊の親族だったからだよ

ふーん、そうなんだ! くらいにしか感じないのではないでしょうか。
全てがわかっている状態で物語が楽しめないとは断言できません。
しかし、かなり楽しみは半減してしまい、更に「先が気になる」なんて思わないでしょう。

明らかになっていないナゾがあるからこそ、読者はそのナゾの真相が気になってしまい「続きが気になる!」となるのです。

ナゾはキャラクターや事件につける

さて、ナゾが大切だと分かった上で、そのナゾは何に対してのものが良いのか。
それは基本的には「キャラクター」もしくは「事件」に対するものになるでしょう。

(1)キャラクターにつけるナゾ

一概に「キャラクター」につけると言っても、キャラクターの何にナゾをつけるのかは自由です。
例えば「性格」であったり「行動」や「見た目」等。

例えば、Aというキャラクターが親友だったBを裏切った。
それまでは仲が良かったのに、最後の最後でAがBを裏切った⇒なんで?(ナゾ)
という事も出来ます。
これは「行動」に対するナゾですね。

他にも「性格」につけるのであれば
Cというキャラは何があっても常に笑顔、怒られようが苛められようが笑顔。
⇒なぜ、そんな性格になってしまったのか、心の中では何を考えているのか?(ナゾ)

「見た目」の場合であったら、顔についている傷はいつ、何があってついたのだろうか?とか。
体にある、あの大きな傷(そのキャラクターが隠している)⇒何があってついたのか(ナゾ)
そして、過去の傷とキャラクターのエピソードで語られる秘密。
というような展開にできるでしょう。

これは個人的な考えですが、キャラクターの「行動」についたナゾを気にする方は多いのではないかと思います。
なぜ、アイツがあんな事を!
裏切り、突然の突飛な行動、態度の激変など。
キャラクターの行動に対するナゾはインパクトが強く、物語を進めていく上で「気になる」と思うだけの理由になります。

特に、主要な人物であればある程、身近な人物(描写が多かった)であればあるほど、ナゾの答えを知りたい!
どうしてアイツが……という思いが、強くなる事間違いなしです!

(2)事件につけるナゾ

例えば「連続殺人事件」
事件のトリックはどのようなものなのか。
誰が、犯人なのか?

そして、次々起こる連続殺人の一つ一つの関連性は何かあるのか、そしてその意味は?
等、事件に対するナゾを提示する部分が多いです。

そのナゾが気になるから読者は最後まで見てしまいますし、場合によっては自分がナゾを解明しようと必死になるはずです(探偵もの、ミステリーなどは特に)
そして、最後に読者の裏をかく、予想を裏切った真実を提示する事ができるかどうか。

ナゾの答えは意外性があると良い

人物に対するものでも、事件に対するものでもナゾの答えは意外性があると、より面白くなります。

読者が想像できる範囲であった場合「やっぱり、そうだったんだ」と、予想通りだったな!となってしまいます。
(それが悪いとは言いませんが、良い意味で読者の期待を裏切る事にはならないでしょう)

しかし、読者の想像以上の意外性がある答えを提示する事が出来た場合……
「あっ、なるほど! そういう事だったのか……やられた!」(良い意味で)と、読者の期待以上の展開だった場合、物語に対する満足度が高くなります。
ようするに、最後の「どんでん返し」ですね。

ただし、意外性があれば良いってわけではありません!
意外性があっても「納得できるだけの材料」これが無いと意味がありません。

なぜ、その真実になったのか、ナゾの答えとして読者が納得できるのか否か。
これが一番大切です。

しっかりとナゾに対する描写をしておくとか、伏線を仕込んでおく。
その上で、納得が出来るナゾの答えであれば、読者は満足してくれるはずです。

何も伏線も描写もなく、AというキャラがBという親友を裏切った。
そのナゾの答えとして、実はAがBをずっと恨んでいた!では意味がありません。
突然、最後の最後にそう言われても誰も納得できないでしょう。

えっ?そんな描写も伏線も何もなかったよね……。
となってしまうでしょう。

そこで「あっ、そういえばこんな描写があったな……」「あの時の会話の意味、行動の理由はこういう事だったのか」
と思ってもらえれば良いのです。

気になる展開には「ナゾ」と「納得が出来る意外性がある答え」これが大切です。

 

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