物語・構成の「ワンパターン」からの脱却方法6パターン

「物語・構成の「ワンパターン」からの脱却方法6パターン」

物語の構成を考えている、プロットを立てていて「あれ? 前に作ったものと同じパターンだ」と思った事はありませんか?
沢山の作品を作っていると遭遇するのが、過去と一緒、ワンパターン。
そこから脱却するための方法をまとめてみました。

私も、よく「前にもこんな物語を作ったような……」とか、ブログにしても「前にも同じような記事を書いたような?」(今回の記事も?)
と思う事があります。
同じ人間なのですから、それは良くあることだと思いますし、ワンパターンが悪いとは言いません(それはそれで良いのです)
ただし、ワンパターンから脱却したい! 新しいモノを作ってみたい。
そんな時のヒントに、今回の記事が少しでも役立つのではないか、と思います。
また、自分が困った時用としてまとめたのが、今回の記事になります。

目次

  1. 前にやった事の逆を考える
  2. 作品に制限をつける(あれをやらない、これをやらない)
  3. 奇抜なキャラクターを入れる
  4. 題材を変える
  5. 他人の意見を導入する、第三者と協力する
  6. 沢山の作品に触れる、新しい事をする
  7. 最後に

前にやった事の逆を考える

展開や物語がワンパターンになっていた場合、これを試してみましょう。
前にやった事の「逆」をやってしまうだけで、脱却が出来ます。

例えば前の作品では「ヒロインがピンチになる」という展開だったとしたら、今回は「ヒロインがピンチにならない」⇒ヒロイン以外をピンチにする。
とか「最後に主人公が悪になる」だったら「最後に主人公が善になる」にするとか。
(この場合は、前作は最初は善だった主人公が最後に悪。だったら、今回は最初に悪だった主人公が最後に善になる……という感じでしょうか)

このように、前にやった事の逆をやってしまう。
前はAにしたから、今度はBにする。
と、意図的に前にやった事を逆転させる方法です。

ただし、ワンパターンから脱却しても貴方のやり易い展開、好きな展開、望まれている展開からも脱却してしまう可能性もありますので注意が必要です。
例えば、前回は主人公が最後に助かったけれど、今度は助からない展開とか。
(ワンパターンからの脱却だけを目的に、そこを逆にしたばかりに貴方の得意とするところ、作品の質が落ちてしまったら意味がありません)

作品に制限をつける(あれをやらない、これをやらない)

「前の逆をやる」に近いのかもしれませんが、今度は「やらない事リスト」を作ってみるという方法です。
ようするに、作品に制限をつけてしまうのです。

例えば、前はなんでも叶う魔法の力があった。
⇒今回は、そのような力を出さない(ファンタジー・奇跡の禁止)
⇒現実的な物語に?

主人公が男でヒロインが女の恋愛ものだった。
⇒今回は主人公が男をやめる(男禁止)
⇒じゃあ、主人公も女にして百合ものにしてしまおう!(後述の題材を変える)

奇抜なキャラクターを入れる

キャラクターが変われば物語も一気に変わります。
特にそれが奇抜であれば奇抜であるほど、物語の展開が変わってしまうでしょう。

ようするに、ワンパターンになってしまっているなら、そのワンパターンを破壊するくらいのキャラクターを考えてしまえ!
という方法ですね。

毎回、主人公がヒロインを慰めて、最終的には恋愛し、仲良くなっていく。
このような物語を作っていたのであれば、そこに奇抜なキャラクターを入れてみましょう。

「女性と仲良くなると女性になってしまう主人公」
⇒仲良くなって恋愛したいんだけど、そうすると自分が女性になってしまう!
⇒恋愛するためには、仲が悪い状態をキープしないといけない。

ギャグになってしまうかもしれませんが、このように奇抜な設定のキャラクターを入れるだけで今までのパターンから脱却が可能です。

題材を変える

前述しましたが、基本はそのままに題材を変えてしまう方法もあります。

男女の王道恋愛モノを描いていたのであれば、次に百合モノとして「王道百合モノ」にしてしまうとか。
モンスター同士の恋愛を描く「王道モンスター恋愛モノ」(既に王道ではない?)にするとか。

題材を変えるだけで、同じような展開であっても全く違ったものになる事もあります。
※ただし、やり過ぎると今までの読者・ファンがついてこれない可能性も……。

男女の恋愛⇒女性同士の恋愛⇒男性同士の恋愛⇒モンスター同士の恋愛⇒………。

無難に行くのであれば、以下のような題材の変化はいかがでしょうか?
恋愛もの⇒冒険もの⇒探偵もの⇒ホラーサスペンス
上記の場合は、書き手の経験と得手不得手があるので、そこも考慮する必要がありますが。

他人の意見を導入する、第三者と協力する

ここからは外部の影響によりワンパターンから脱却する方法です。
一番やり易いのが「他人の意見を導入」「第三者と協力」になります。

プロットを信用できる方に見せて、意見を聞いてみましょう。
そして「ここをこうした方がいいんじゃないか?」とか「こうした方が面白いと思う」等の意見を自由に言ってもらいます。
そこからヒントを得て、その方の意見を取り入れて作り直していく方法です。

漫画家(や小説家等)と編集者の関係と言えるのかもしれません。
あとは、共同で作品を作る方法。
企画やプロットの段階から何人かの企画担当やシナリオ担当で決めていく方法。
これだと貴方一人の作風だけではなく、様々な方の作風が混ざり合うので一人で作るものとは全く別のモノが出来るはずです。

ただし、それを上手く結合できるメインライターか企画者(プロデューサー)がいないと、まとまりのない作品が出来上がります。
(キャラクター毎担当が違うとか、オムニバス形式ならある程度は問題ないかもしれませんが)

沢山の作品に触れる、新しい事をする

ひたすら作品に触れてたり、新しい事に挑戦してみる。
これも大切かもしれません。

作品に触れると言っても、ノベルゲームを作りたいからノベルゲームをプレイする。
それだけではなく、あえて違ったジャンルにも手を出すことが大切です。

小説や映画、漫画、ドラマ、演劇など……沢山の物語媒体があるのですから、様々なものから吸収しましょう。

新しい事に挑戦は、普段やらなかった事をやってみるという事。
引きこもりだったけれど、登山に行くとか、スキーをやってみるとか。
と、書きつつ私はあまりこちらは実践していませんが……。

私の場合は、ひたすら「面白いと言われる作品」(逆に駄作と言われる作品)を楽しんだり、ふらりと映画を観たりしてます。
映画はお勧めです。
基本的に1~2時間くらいで話がまとまっていますから。

ノベルゲームも良いのですが、1本当たりのプレイ時間が長いので、沢山の作品に触れるのが大変というデメリットもあります。
そう言う意味ではアニメもワンクールくらいだと気軽に楽しめますね(5時間くらいですし)
小説は1~2時間(移動中にお勧め)

最後に

今回はワンパターンからの脱却について書いてみました。
しかし、中には無茶な方法もあり「とりあえずワンパターンを抜け出したい」方向けに書いたものです。

ワンパターンから抜け出したことによって、それが確実に面白いかどうか、貴方にとって描きたいものかは別問題です。
ワンパターンだけど、そこに貴方が描きたいものがあればワンパターンだって良いのかもしれません。
読者もそれを求めているのかもしれませんし。

しかし、あえてワンパターンから脱却したい! 新しいものに挑戦したい!
そのような方は今回のような方法を使って、挑戦してみると良いのかもしれません。

一番良いのが、自分の好きなところはしっかりと残した上で、ワンパターンから脱却する方法を模索する。
ではないかと思います。

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