企画編12「詰まった時に有効な<発想の逆転>」 第14回ウォーターフェニックス的「ノベルゲーム」のつくりかた

第14回 企画編12「詰まった時に有効な<発想の逆転>」
執筆者:企画担当 ケイ茶


ブログ用

他の会社さんや、個人のクリエイターがどうやってノベルゲームを作っているのかはわかりません。
ここに書かれているのは、あくまで私達「ウォーターフェニックス」的ノベルゲームのつくりかたです。

企画編一覧はコチラのページにまとめてあります。


ケイ茶です。 

アイディアを考えていると、どこかしらで詰まってしまうことが多々あります。
途中までは上手くいっていたのに、どうもしっくりと来なくなってしまった。
斬新なアイディアだと思って設定を詰めていたら意外と普通のアイディアだった。

そして、悩みます。
このまま今のアイディアを考えていくべきなのか、それとも別のアイディアを出すべきなのか。
駄目な部分がわかればその部分を修正、追加すれば良いですし、わからなくて完全に面白くないのであればボツにすれば良い。

でも、一番困るのが

面白くなりそうなのに、上手くいかない。何かが足りないって時。

私もこうなった時はそのアイディアをどうしたら良いものか結構悩んでいます。
基本的には気にいっていて、面白くなりそうな元があるんだけど、なぜか「何かが足りていない」と感じてしまう時。

そんな時にまずは試して欲しいのが
発想を逆転してしまうという事

例えば、以下のようなアイディアがあったとします。

・「主人公はとても優しくて、正義感が強く頼りがいがある」

・「主人公の敵は人類を滅ぼし、世界征服を企む大悪党」

・「主人公が最後には勝利し、世界が救われる」

このままでも王道で面白い物語が作れるかな?
でも、面白そうなんだけど、何かが足りないような。と思ったとします。

そこで、発想を逆転させてみましょう!

・「主人公はとても優しくて、正義感が強く頼りがいがある」
↓逆転

「主人公はとても優しくて、正義感が強く頼りがいがある。しかし、それは全てウソだった」

・「主人公の敵は人類を滅ぼし、世界征服を企む大悪党」
 ↓逆転
「主人公の敵は人類を滅ぼし、世界征服を企む大悪党だが、実は人類全てが主人公によって洗脳された人間だった」

・「主人公が最後には勝利し、世界が救われる」
 ↓逆転
「主人公が最後には勝利し、世界が救われるというのが表向きで、本当は世界は救われておらず、皆が主人公の思うがままに洗脳されただけだった」

なんか、とんでもない逆転をしてしまった気もしますが。
基本的にこの例においては「主人公は正義⇒悪」という大前提の逆転をしています。

主人公は正義だと思うのが、普通です。
じゃあ、その考えを逆転させて、正義だと思ってた主人公は実は悪だったら?と考えてみたんです。

このように、今まで考えていたアイディアの何かを逆転させるだけ。
それで考えていたものとは全く違って物語・企画になってしまうと思いませんか?

なので、アイディアに詰まってしまい、どうやって解決させようか。とか、別の発想を入れてみたい。
とりあえず、アイディアに何らかのスパイスを加えたい。
このような時に、解決策の一つとして「発想の逆転」という方法を使ってみてはどうでしょうか?

◆ただし、何がなんでも逆転させれば良いってものじゃない!

あくまで解決策の一つという事で、何がなんでも逆転させれば良いってものではないです。
私もよく、詰まった時にアイディアを逆転させますが、使えるものと使えないものがあります。

最初の例においても、発想を逆転させたことにより新しいアイディアが生まれました。
しかし、それが本当に良いアイディアなのか。
自分の表現したかった物語に必要なアイディアなのか。それは全くの別問題です!

あくまで、この方法は解決策の一つ。
困った時に使ってみて、上手くけば今まで考えもしなかった面白い物が生まれるかもしれない。
そんな道具のひとつなのです。

次回は「アイディアや企画の良し悪し」をどうやって判断しているのか。について書いてみようと思います。

 

 

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