企画編51「【ノベル】【ゲーム】どちらがメインですか? ノベルなのか、ゲームなのか?」 第87回ウォーターフェニックス的「ノベルゲーム」のつくりか

第87回 企画編51「【ノベル】【ゲーム】どちらがメインですか? ノベルなのか、ゲームなのか?」
執筆者:企画担当 ケイ茶


ブログ用

他の会社さんや、個人のクリエイターがどうやってノベルゲームを作っているのかはわかりません。
ここに書かれているのは、あくまで私達「ウォーターフェニックス」的ノベルゲームのつくりかたです。

企画編一覧はコチラのページにまとめてあります。


ケイ茶です。
ノベルゲームは「ノベル部分」と「ゲーム部分」で成り立っています。
ただし、このそれぞれの要素は作品タイトル毎に配分が全く異なっています。

ノベルが主体=完全ノベル(ゲームというよりは、ノベル部分=物語を読むのが主体)

これはゲーム要素がほぼ無いタイトルの事です。
弊社の場合も「一緒に行きましょう逝きましょう生きましょう」がこれに完全に該当します。
選択肢もなく、一本道。ただ読むだけですのでハッキリと言えば「ゲームなのか?」という程ゲーム要素がない。
(クリックするという動作はあり、それはノベル<ゲーム>ならではのゲーム要素とも言えるのですけれど、それ以外は全くありません)

この場合はノベルゲームです!というよりも、ゲーム機やパソコン、スマートフォン上で読める「ノベルです!」と言った方が正しいのかもしれません。
この手の作品の場合は、ゲーム要素がほぼ除外されていますので、基本的には「物語」そのもので勝負する事になります。

物語そのものの面白さと、それを盛り上げる演出やイラスト、音楽など。
物語を中心に、ゲーム要素を除外して作られた作品となります。

ただし、このようなノベル(ゲーム)の場合は、市場がとても狭いです!
後述する、ノベル+ゲーム要素。は別のジャンルも組み合わさっており、興味を持ってくれる人が増えるのですが、ノベル単体の場合は市場が小さいため、なかなかヒットを出すのが大変という現状はあります。

ただし、物語で勝負している分、ヒットした後にアニメ化や漫画化といった物語媒体でのメディアミックス展開はやり易いのかもしれません。

ノベル部分+別のジャンル=ノベル+【???】(ノベルパートとゲームパートが分離)

最近はこのような形態のノベルゲームもよく見ます。
例えば「ノベル+シミュレーションRPG」「ノベル+経営シミュレーション」「ノベル+アクション」「ノベル+音楽」

この場合は、ノベルゲームというよりは、何らかのゲーム・・・例えばアクションゲームの中にノベルパートがあり、アクションゲーム部分も作ってありながら、物語も重視しておりノベルパートが別途用意されていますよ。という感じのパターンです。

この場合は完全にノベルゲーム?と言っていいのかわかりませんし、ジャンルとしても多分ノベルゲームとして売るよりは「アクション」や「シミュレーションRPG」の方がメーカーとしても売り易いはずです。
なので、ジャンルは「アクション」(ノベル要素あり)「シミュレーションRPG(ノベル要素あり)」もしくは「ノベル(ADV)+シミュレーションRPG」みたいな感じかと思います。

この場合はノベルパートと他のジャンルのゲームのパートが分離している事が多いです。
また、ノベルと他のジャンルの比率はタイトルによって違っています。

あくまでノベル主体なんだけど、ちょっとアクション(等)が入る。なのか
基本的にはアクションゲームなんだけど、ちょっとノベルパートが入るのか。

ノベル部分+選択肢やノベルゲームである事を利用したゲーム性

これは上記のような別のジャンルをくっつけるのではなく、ノベルゲームの主要要素である「選択肢」を使ったり、フローチャートを使ったり、好感度システム等を使ってゲーム性を高めるというタイプのゲームです。

例えば、具体的にタイトルを出してしまいますとチュンソフトの「街」や「428」等はこのタイプかと思います。
基本は物語を楽しむ事ができるのですが、プレイヤーの選択肢によって物語に影響が出てきて、その先に進めなくなってしまいます。
そこで、過去の選択肢や他の物語の選択肢で正しいものを選ぶと、その先の物語が読める。という選択肢を上手く使ったゲームらしいゲームになっているのです。

説明が下手でわかりにくいかもしれませんが、上記のタイトルは物語が面白い上に、ゲーム要素もしっかり入っていてとても面白いゲームに仕上がっているんです。

あとは恋愛ゲームの好感度システムも、プレイヤーの選択肢(行動)によって、付き合えるヒロインが変わったり、展開が変わったりと。こちらも、ゲームならではですよね。

 

色々なノベルゲームがある!

本当に読むだけだったり、ゲーム要素がふんだんに入っていたり。
ノベルゲームと言っても様々なタイプがあるのです。

売れやすい、売り易いという意味ではノベル単体よりも、他のジャンルが入っていた方が売れやすいです。
とあるゲームのジャンルを決める際に、ノベルゲーム(ADV)だと売れないから、という理由で別のジャンルと表記した。というお話もありますし・・・。

確かに「ノベルゲーム」よりも「アクションゲーム」や」RPG」の方が売れます。
なので、ノベル要素+他ジャンルという方法もアリですし、売る事を考えた場合はこっちの方が良いのかもしれません。

ただし、その分ゲーム部分の面白さも重要になってきます。
=物語を考えるだけではなくて、ゲーム部分の面白さを考える必要があります。
ゲーム部分の面白さは物語の面白さとはまた違う部分もありますので、こちらの知識も必要になります!

場合によってはノベル部分は自分達で制作し、他のジャンルの部分はそれが得意でノウハウがある、会社や個人に頼む。
という方法も考えられます。

 

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です