企画編89「ノベルゲームの演出と開発期間の関係~どこまで演出に時間を掛けるか?~」 第151回ウォーターフェニックス的「ノベルゲーム」のつくりかた

第151回 企画編89「ノベルゲームの演出と開発期間の関係~どこまで演出に時間を掛けるか?~」
執筆者:企画担当 ケイ茶


ブログ用

他の会社さんや、個人のクリエイターがどうやってノベルゲームを作っているのかはわかりません。
ここに書かれているのは、あくまで私達「ウォーターフェニックス」的ノベルゲームのつくりかたです。

企画編一覧はコチラのページにまとめてあります。


ケイ茶です。
今回は、ノベルゲームと演出について書いてみようと思います。

ノベルゲームの演出、本当に凄いものは凄いんです!!

様々なノベルゲームをプレイしていると時々、かなり演出にこだわったタイトルを見つける事があります。
文字の表示が凝っていたり、背景が動いていたり、キャラクターのモーションがあったり。
あとはSEのこだわり、細かな場面転換の演出など。
細部まで演出が考えられているタイトルがあるのです。

そのようなタイトルはノベルゲーム全体で見たらごくわずかだと思います。
もちろん、簡単な演出を入れているタイトルは大部分ですし、ちょっと動いたり、ここぞ!という場面では特殊な効果を使っている場合もあります。
ですが、基本的には立ち絵が表示され、背景があり(動かない)、SEが入ったり、入らなかったり。
というベーシックなものの方が多いように感じます(あくまで私が普段プレイしている感じですが・・・)

なぜ、演出にこだわっているタイトルがある一方で、ほとんどのタイトルの演出は普通、ベーシックなものなのか。
多分ですが、やりたくても予算の関係か時間の関係だと思うのです。

こだわろうと思えば、アニメーションを挿入したり、一つ一つの動作にモーションをつけたりと、やった方が画面としての見栄えは良くなります。
が、アニメーションを挿入?⇒自分達で作るのか?⇒その場合は、アニメーションを作るための機材と人、時間が必要になります。
外注に出すとしても、アニメーションは低予算ではできません!

そして、アニメーションとまではいかなくても、簡単にイラストを動かしたり、背景の一部を動かしたりくらいならできるんじゃないか?
と思われるかもしれません。
ただし、演出にこだわるという事は、ノベルゲームの場合は基本的に音楽もしくは、イラストをその分増量するという事に繋がります。
⇒その分、予算を増やすか、時間をかけるか。

という話になってしまいます。
なので・・・

予算、時間を掛けて演出を強化するのか、演出はそこそこで早めに発売させるのか

結局は、この2択になるのではないでしょうか?
そして、大部分のメーカーや個人開発者は後者の方を選択しているのでは?と思っています。

ノベルゲーム開発メーカーはそこまで体力があるメーカーばかりではなく、その上予算と、時間も限られているでしょう。
なので、演出はそこそこで、早めに発売したい。
これが本音かと思います。

うちの場合も、演出に時間を掛けて、予算もかけたものが作りたい。
という思いはありますが、それをやって開発期間を1~2年延ばす余裕はないのが現状です。

なので、逆に利益を考えずに本当の趣味として作られているタイトルの方が演出が凄かったりもします。
同人ゲームで配信されているタイトルの中には、本当に演出が凄いタイトルがありますし、こだわりを感じるものもあります。

また、商業メーカーの場合も、ごく一部かもしれませんが、相当演出にこだわったタイトル、メーカーもあります。
プレイヤーとして楽しんだ時には、かなり燃えます。
画面が派手で、よく動き、感情移入が更にしやすくなりますから。

そう考えると、プレイヤー側としては演出があった方が良い。
そう思う人も多いと思います。
ですが、それで1~2年時間がかかってしまうよりは、早めに届けてもらいたいというプレイヤーさんもいると思います。

どちらが良いか。どちらを選ぶのかは貴方次第です。
演出はそこそこに、早めに発売(配信)させたいのか。
演出にこだわりぬいて、時間はかかっても自分が表現したいものを作りきるのか。

私達の場合は、演出はある程度は入れたいのですが、開発期間と予算の問題で、そこまでは入れる事ができないですが・・・。
ただ、将来的には演出にもそれなりに力を入れたタイトルを出したい!という気持ちもあります。
(ちなみに、演出にはセンスも必要で、下手にやるよりはやらない方が良かったり……という事も)

 

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