物語考案者の方へ~物語を最後まで読んでもらうために考えるべき7つの事~

「物語考案者の方へ~物語を最後まで読んでもらうために考えるべき7つの事~」

物語を考えていて、今自分が作っている物語は面白いのかどうか。最後まで読んでもらえるのか。
悩んだ事はありませんか? もしくは、悩んでいませんか?
もしかしたら、ここで紹介する7つのことを自分の物語に当てはめてみると解決策が見えてくるかもしれません!

私も物語を考えていて、これは本当に面白いのか?
と思った時には、今回紹介することを自分の物語にあてはめて考えてみています。
そうすると、足りていないものや、原因が見えてくる事も多いです。


目次

  1. 序盤にインパクトなど、読者を惹きこむための仕掛けがありますか?
  2. 主人公には感情移入が出来ますか?
  3. キャラクターは魅力的ですか? 生きていますか?
  4. 主人公たちに「かせ」がありますか?
  5. 主人公たちに襲いかかる事件・出来ごとは魅力的ですか?
  6. 物語がスムーズに進展していますか?
  7. エンディングは納得がいくものですか?

1.序盤にインパクトなど、読者を惹きこむための仕掛けがありますか?

冒頭シーンはとても大切です。
ここで読者に面白い!面白そうだ!と思ってもらう事ができるかが重要です。

逆に、ここで面白そう、面白いと思ってもらえない場合は、その物語はそもそも最後まで読まれない可能性すらあります。
冒頭の数分、数十分がその後の物語を読んでもらえるかどうかを決めてしまいます。

ここで読者を逃がしてしまうと本当にもったいないのです。
そのため、冒頭シーンは全力で挑みましょう!

例えば「冒頭で死体をころがせ」と言われるように、冒頭にインパクトのある展開にしてしまう方法があります。
いきなり人が死んでしまった!とか、いきなり主人公に何かが襲いかかってくる等がそうですね。

えっ?この後どうなってしまうの。とまずは読者を驚かせましょう。
平凡な日常より、異常事態から物語が始まった方が興味を持ってもらえる事も多いはずです。

もちろん、物語の種類によって冒頭シーンの見せ方は変わってきます。
日常モノであったとしたら、冒頭シーンでは死体をころがすのではなく、キャラクターの魅力をいかに出すか。にかかってくると思います。
例えば、ただの登校シーンなんだけど「キャラクター達の会話が面白い」とか「かわいい」とか。

正直なところ日常モノの方が難しいかもしれません。
サスペンスやシリアス系の場合はまずは「死体をころがす」や「驚きのシーン」「ショッキングな事件」から物語を始めるのが良いでしょう。

逆に、冒頭でやってはいけない、やり過ぎは危険なパターンとしては
「世界観の説明(長すぎると飽きられます)」「何も起こらない日常(意味のないシーン)」等が考えられます。

2.主人公には感情移入が出来ますか?

そして主人公の設定も大切です。
特に「感情移入」が出来るのかどうか、主人公の考え方に納得ができ、共感できるのか。
これを一度考えてみると良いでしょう。

いくら冒頭で死体を転がしても、その主人公が「死体を見て楽しんでいる」だったらどうでしょうか?
普通の人は感情移入できませんよね?

ただし「主人公が死体を見て楽しんでいる」であっても
そこに至るまでの過程が納得出来たり、しっかりと描かれるのであれば問題がありません。

そんな理由があったら仕方がないよね。
それだったら納得できるかも……、と読者が主人公の味方になれるかどうか。

このタイプの主人公は難しくはありますが、理由を上手く作れば問題ありません。
もちろん、無難な主人公(読者が感情移入しやすい)でいくのであれば「死体を見て驚く、怖がる、気持ち悪くなる」等の反応になるかと思います。

あとは、主人公だけが納得して読者を放置していないかも考える必要があります。
完全に主人公=読者
ではありませんが、基本的に読者は主人公の視点から物語を楽しんだり、主人公を応援(共感)する事になります。
その主人公の思考が読者に理解できず、読者が物語に全く入り込めない、主人公の考えについていない。
こうなったら読者を放置しているようなものです。

もしも主人公が普通の人とは違うのであれば、読者が置いていかれないようなサポートキャラがいると良いかもしれません。
例えば、有能な名探偵の助手はそのためにいます。
名探偵の考え方は難しくなかなか読者は理解できません。
だからこそ、一般人代表として助手がいて、名探偵に「それってどういう事ですか?」と質問したり、わからない事を聞くのです。

同じように、主人公が変人キャラだったら、仲間キャラか近くに居るキャラを一般人キャラにしましょう。
そうする事によって、読者は一般人キャラから見た主人公として物語についていくことが出来ます。

ようするに「全員変人」なんて物語を作ってしまうと、ほとんどの読者を放置してしまう事になり、ついてきてくれる人は相当少ない!
という事ですね。

3.キャラクターは魅力的ですか? 生きていますか?

主人公も大切ですが、主人公以外のキャラクターももちろん大切です!
主人公と同様に、キャラクター一人一人には人生があります。
なぜ、そのような性格になったのか、なぜそのような行動をするのか?

これらの質問に一人一人のキャラクターが答えられるかどうか。
答えられないのであれば、そのキャラクターは薄っぺらいという事なのです。
もしくは物語の展開に沿って、都合よく動かされているだけという事です。

キャラクターを描く=そのキャラクターの人生を描く
たった一言で「こんなキャラ」ではなく、そのキャラクターの人生の年表を作りましょう。

4.主人公たちに「かせ」がありますか?

「かせ」とは主人公達の目的を邪魔するものです。

主人公たちには何らかの目的があります。
例えば「世界を救う」とか「成績で一番を取る」とかですね。

そして、それらの目的を阻止するための「かせ」があるかどうかが大切なのです。
なぜ「かせ」が必要かの答えとして、逆に「かせ」がなかったらどうなるのかを考えてみましょう。

主人公たちの目的は魔王から世界を救う事。
⇒主人公は最強で敵なし。だからいきなり魔王城に攻め入り、簡単に世界を救ってしまった。

主人公の目的は成績で一番を取る事。
⇒主人公は元々天才で、いつも成績は一番だった。今回もいつも通り一番を取った。

どうでしょうか?
この物語は面白いですか? 読んでみたいと思いますか?

さて、次に「かせ」を入れてみましょう!

主人公たちの目的は魔王から世界を救う事。
⇒主人公は最強で敵なし。しかし、魔王を殺すためには主人公の大切にしている人の命が必要。

主人公の目的は成績で一番を取る事。
⇒主人公は元々天才で、いつも成績が一番だった。しかし、そんな主人公に最大のライバルが出現し、前回はあっけなく負けてしまった。

どうでしょうか?
「かせ」が入ったことにより「かせ」がない状態よりも面白そうになりませんか?

「かせ」とは~したいけれど~が出来ない状態です。
読者は、主人公たちが苦しんだり、悩んだり、努力をしたりした上で「かせ」を破って目的を達成する姿を見たいのです。
そこに共感し、物語を通じて主人公たちを応援し、先を知りたくなっていくわけです。

「かせ」がなく、全てが主人公たちの思いのまま進んでしまったら「基本的には面白くありませんし、応援する意味もありません」
それはただの「自慢話」ですね。

ただの自慢話を聞いて面白いと思う人は少ないはずです。
それよりも、今、目の前で一生懸命大きな目標に向かっている人を見て、その頑張る姿に感動し、応援したくなるものじゃないでしょうか?

5.主人公たちに襲いかかる事件・出来ごとは魅力的ですか?

主人公たちにどのような事件や出来事が襲いかかってくるのか?
そして、その内容が魅力的かどうか。

これが弱いと魅力が一気に減少してしまいます。
探偵モノの場合も、誰でも解決できるような小さな事件よりも、前代未聞で謎が多い事件の方が燃えますよね?

6.物語がスムーズに進展していますか?

無駄なシーンや、ただ時間を稼ぐための物語になっていませんか?
だらだらとしたシーンが連続すると読者は途中で飽きてしまいます。

すると、物語を飛ばし読みしたり、最悪そこで読み進めるのをやめてしまう事も考えられます。
そうならないように、物語はスムーズに進展する必要があります!

と言っても、日常シーンがいらない、とかキャラクターのエピソードがいらない。
なんて事ではありません。

無駄なシーン、時間稼ぎのシーンは必要ありません。
しかし、日常シーンやキャラクターのエピソードは次の展開への伏線だったり、必要な情報の提示だったりします。

では、そのような今は大切ではないけれど、後に生きてくるシーン。
ここを飽きさせないようにするためにはどうすれば良いのか?

私が提案したいのは一つ一つのエピソードに「起承転結」を意識するという事です。
「起」がそのエピソードのはじまり
「承」で伏線や転までの過程「転」でエピソードが動き出す(転換)
「結」動き出したエピソードがどのように終わるのか。

どんなに小さなエピソードでもこれを意識するとしないとでは大きく違います。

例えば、ただ学校に登校するシーン。
そこで、ヒロインとの出会いを描くとします。
描きたいのはヒロインとの出会い。
これを起承転結にすると

「起」学校に向けて家を出る
「承」通学路を歩く
「転」いつもの道が工事中だったから遠回りをする。
「結」ヒロインに出会う

工事中だった道を歩く事によって、結果ヒロインに出会うという起承転結が出来ました。

これを起承転結を全く意識しないと、特に意味もない通学路を歩くシーンや、なんとなく友達と会話する描写を入れてしまうかもしれません。
しかし、ここで描きたい事は「ヒロインとの出会い」なのです!
それを決めた上で、起承転結を作ったのであれば、無駄なシーンは入らないのです。

学校に向けて家を出た、そして通学路を歩いた。
いつもはそのまま学校に行くけれど、たまたま工事をしていたから遠回りをした。
その結果、偶然によってヒロインに出会う。

という一つの流れになるわけです。
具体例としては弱いかもしれませんが、このように、そのシーンにおいて「何を描きたいのか」これを確定させた上で起承転結を作るとスムーズに物語が展開しやすくなります。

どんなに長い物語でも結局は小さな起承転結の積み重ねです。
そして小さな起承転結はそれぞれに描きたいものがあります。
これだったら、無駄なシーンはありませんよね?

全て、何かを描きたいがための小さなエピソードになるわけですから。

7.エンディングは納得がいくものですか?

終わりよければ全てよし。
しかし、物語の場合は終わり悪ければ、全て悪し。

となってしまう事もあります。
いくら途中まで面白くても、最後の最後で納得のいかない終わり方をしたら読者は失望してしまう可能性もあるからです。

例えば、主人公はヒロインを助けるために行動をしていたはずなのに、最後の最後でヒロインを裏切ってヒロインを殺す。
こんなエンディングだったら、そこまで応援して来たのは何だったんだ?となりますよね。

あえて、どんでん返しでこれをやる!という物語もあるかもしれませんが、相当上手くやらないと難しいでしょうね。
(覚悟が必要かと思いますし)

エンディングは意外であっても良いのですが、なぜそのエンディングになったのか。
それが読者にとって納得できるかどうか、理由がしっかりしているかどうか。
これが大切ではないかな?と私は思っています。
物語を最後まで読んでもらうための7つのこと。
私なりにまとめてみましたが、いかがだったでしょうか?
もし、少しでも参考になる部分や、考えていない所がありましたら、貴方の物語作りにお使いください。

そして少しでも、多くの物語が最後まで読んでもらえますように。

 

ブログ用01

他の会社さんや、個人のクリエイターがどうやってノベルゲームを作っているのかはわかりません。
ここに書かれているのは、あくまで私達「ウォーターフェニックス」的ノベルゲームのつくりかたです。

第167回 企画編100「物語考案者の方へ~物語を最後まで読んでもらうために考えるべき7つの事~」
執筆者:企画担当 ケイ茶

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