企画編15「物語はどこからはじまる? 舞台設定」 第17回ウォーターフェニックス的「ノベルゲーム」のつくりかた

第17回 企画編15「物語はどこからはじまる? 舞台設定」
執筆者:企画担当 ケイ茶


ブログ用

他の会社さんや、個人のクリエイターがどうやってノベルゲームを作っているのかはわかりません。
ここに書かれているのは、あくまで私達「ウォーターフェニックス」的ノベルゲームのつくりかたです。

企画編一覧はコチラのページにまとめてあります。


ケイ茶です。
今回は「舞台設定」について書きます!

貴方の物語はどこからはじまりますか?

異世界かもしれませんし、現代日本から始まるかもしれません。
もしかしたらアパートの一室かもしれませんし、そこで物語が完結するかもしれません!
エレベーターの中に閉じ込められる所から始まるかもしれません。
とある学園に監禁されたところからスタートかもしれません(十二死学園がこれ)
人類や生物が滅んでしまった地球からはじまるかもしれません(一緒に行きましょう逝きましょう生きましょうがこれ)

というように、物語は色々な場所からはじまります!

舞台から考えるか、キャラクターから考えるか、物語から考えるか。

これは作者の自由です。
やりたいようにやるのが一番ですし、作品によっても違うと思います。

「一緒に行きましょう逝きましょう生きましょう」の時は
キャラクター+舞台でセットで決定しました。

「十二死学園」はまず舞台からですね。
十二支学園という場所に監禁されたキャラクター達。彼らの運命は!?という感じでスタートして、
そこにどんなキャラクターがいるのか?と考えたと思いますし。

ここからはちょっと具体的な舞台設定の作り方を書いてみましょう!

◆先にキャラクターから浮かんだ場合

キャラクター先行型の場合は、そのキャラクターが活躍できる舞台を考えた方が良いです。
キャラクターの設定で格闘技が得意。

それなのに、舞台が誰もいない地球。じゃあ意味が無いですよね?

それよりは、世紀末の地球が舞台で、生き残りをかけた戦いが繰り広げられている。
の方が大活躍できると思いませんか?

◆舞台が先に浮かんだ場合

これは今回の舞台をどうするのか。
に関しては問題ないと言うことになります。

最初から「誰もいない地球」から企画がスタートした。
じゃあ、誰もいないはずの地球に誰がいるのか?
そして、どのような物語が展開していくのか?
と考えていけば良いわけですから。

◆物語から浮かんだ場合

これがもしかしたら一番やっかいかもしれませんね。
例えば王道中の王道で「正義の味方が悪を倒す!」という物語が浮かんだ場合。

この場合は、舞台設定をどこにするかで大分変わってきますから。

よ~く考えてみてください、以下の舞台だったらどんな物語になりますか?

・「エレベーター内」

・「スーパーの特売コーナー」

・「ファンタジー異世界」

・「現代世界」

 

では、思い浮かんだ舞台に物語を結合させてみましょう。
(いつもながら、短時間で深く考えずに書いてみますよ)

・「エレベーター内」
⇒この場合の悪は、エレベーターが途中で止まってしまったとして、止まった原因を作ってしまった人。
正義の主人公は止まったエレベーターで泣き叫ぶ皆を落ち着かせながら、その裏でエレベーターを止めて笑っている悪人を探し、倒す。
(基本的に犯人は同じエレベーターで被害者のフリをして楽しんでいたりしそうですね)

 

・「スーパーの特売コーナー」
⇒この場合の悪人は一人で強欲に暴れ、隣の人を蹴ったり殴ったりする強欲な「特売の鬼」という人物にしましょうか。
特売の責任者である主人公が、この特売の鬼に戦いを挑み、特売コーナーの平和を取り戻す物語!

・「ファンタジー異世界」
⇒超王道です。正義の勇者が悪の魔王を倒す。うん、なんのひねりもない。

・「現代世界」
⇒これは何を悪にするかで大分違ってきます。現代社会のルールを決めている悪徳政治家? 殺人鬼?
主人公も警官だったり、一般市民だったり、別の世界からやってきた勇者でも良さそうですし(ギャップが面白いかも)

というように、物語から舞台を作る場合は、物語の内容にもよりますが、色々考えられます。
この場合は「舞台」そのものが特殊であれば、それだけで珍しいタイプの物語、企画になる事だって十分にありますね。
(他の方法の場合でも、特殊設定さえあれば、同じって言えば同じですけれど)

 

◆私の場合は「舞台設定」は自分の趣味です!

実際にどうやって舞台を決めるのか。
私の場合は、完全に自分の趣味で決めてしまっています。

「一緒に行きましょう逝きましょう生きましょう」の廃墟、人類が滅んだ世界。
そういう世界が大好きだからです。
廃墟って良いと思いませんか? 誰もいない世界に二人だけって、それだけでおおっ!と思いますもん。

「十二死学園」だって趣味です。
地図もない無人島。そして、そこにある巨大な実験施設「十二支学園」
ここで監禁された者達の戦いがはじまる!

という事で、自分の好きな世界を舞台にしてしまうのが良いんじゃないかと思います。

もしくは、キャラクターからの場合はキャラクターが活躍できる舞台にすれば良いだけです。

自分が好きな世界観があるなら舞台から作れば良いし、
そうじゃなければキャラクターが活躍できる舞台を設定すれば良い。

これが一番シンプルな舞台設定の方法かと思います。(私の場合は)

次回からは「ストーリーの作り方」について。
最初は「どんでん返し」の話からしていきます。

 

Follow me!

企画編15「物語はどこからはじまる? 舞台設定」 第17回ウォーターフェニックス的「ノベルゲーム」のつくりかた” に対して1件のコメントがあります。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です