嫌われやすいキャラクターの特徴5つと、嫌われそうで嫌われないキャラとは?

嫌われやすいキャラクターの特徴5つと、嫌われそうで嫌われないキャラとは?

貴方にも作品において、嫌いなキャラクターっていますよね?
あの作品の主人公が気に食わないとか、あのキャラクターだけは嫌い!絶対に許せない。

では、なぜ貴方はそのキャラクターを嫌いだと思うのか、気に入らないのか。
嫌いという感情を抱いたのであれば、何らかの理由があるはずです。

逆に、貴方が物語のキャラクターを作る際に、どうすれば嫌われにくいキャラクターになると思いますか?
今回は、嫌われやすいキャラクターの特徴を5つ書き出し、さらに「嫌われそうなんだけど嫌われないキャラ」って何か。
この2点について書いてみたいと思います。

納得できましたら、貴方のキャラクター作りに役立ててみて下さい。

目次

  1. 作中で考え方が理由なしにブレる、理由に納得がいかない
  2. 役に立たない、口だけ
  3. 万能キャラ
  4. 個性的すぎる
  5. ぱっと出てきて良いとこを持っていくキャラ
  6. でも「嫌われそうだけど嫌われないキャラ」もいる。

作中で考え方が理由なしにブレる、理由に納得がいかない

特に嫌われやすいと言えばこのタイプ。

物語中で納得できない理由で、主張がころころ変わるキャラは圧倒的に嫌われやすいです。
さっきまでは「人を助ける」と言っていたのに突然「人を助けない」と言いだしたらどうでしょうか?

それが元から嘘つきキャラや悪キャラなら良いかもしれません。
しかし、主人公や主人公に近い存在のキャラの考え方がそれでは、納得できず嫌われる可能性が高くなります。

特に、元が良い印象を持っていた場合、突然主張が変わってしまえばより強い反発を受けることになるでしょう。
魔王討伐モノの物語で、勇者が最初は「魔王を倒す」と言っていたのに、突然「魔王はやっぱり良い奴だった、助ける。そして魔王と協力して人間を滅ぼす」
なんて行動が変わったらどうでしょうか。

それまでは「魔王を倒す為に必死で頑張っている主人公」が好きだったのに、最後の最後でわけのわからない理由で主張がひっくり返るわけです。
これは基本的にはやってはいけない事ですし、このタイプはかなり嫌われるリスクが高まります。

とはいえ、物語中で考え方が変わる事自体は問題ありません。
過去記事でも何度も同じような事は書いたのですが、結局は「変わるだけの理由があるかどうか」これが重要です。

理由もなしに、簡単な理由で、突然考え方が変わってしまうキャラは嫌われやすい。
でも「この理由なら仕方ないよね」と思ってもらえたら、嫌われるよりも同情されたり、応援したいと思われる可能性も高くなるのです。
(それでも、絶対に嫌われない。なんてことは言いきれませんが)

逆に、最初から最後まで考え方が変わらない、一貫している。
これは好かれやすいキャラクターとも言えます。

最初から「魔王倒す」で最後も「魔王倒す」
最初から「魔王は味方、人間を滅ぼす」で最後も「魔王と協力して人間を滅ぼす」
(こちらの場合は、最初にこの「人間を滅ぼす」と言うキャラが嫌いな人はばっさり離れていくはずなので)

なので、考え方が変わるなら、それ相応の理由が必要。
嫌われにくいキャラクターを目指すなら、最初から最後まで考え方が一貫している、主張がブレないキャラクターにするべきです。

役に立たない、口だけ

俺は魔王を倒す!
私は最強の魔法使いになる!

と口では言いながら、修行も何もせずにグータラしている仲間キャラクターがいたらどうでしょうか?
なんかコイツ、実力もないのにやけに偉そうだな……。
いっつも口ばっかりだな……。

と思いませんか?

このように、主張だけはするものの行動が伴わない、いつも口だけ。
このタイプのキャラクターも嫌われやすいです。

というより、現実世界においてもこのタイプの人は敵をつくりやすいですよね?
「俺は凄いんだ!」と偉そうに言いながらも何も出来ない人。
「俺は凄い」と言うのであれば、何が凄いのか、何が出来るのか、それを行動で示せばよいのです。

俺は魔王を倒す!
そのキャラクターが弱くても良いのです。
魔王を倒す為に何をしているのかが重要になります。

例えば、弱いなりに毎日修行しているとか、弱いけれど味方のサポートをしているとか、敵の行動を分析しているとか。
結果として、強くなるかもしれません。
弱いままで終わってしまうかもしれません。

でも、行動が伴っている場合は、嫌われるよりも同情したくなりませんか?
こんなに頑張っているのに力が付かないなんて可哀相。
もっと活躍してもらいたい!

何となくですが、このタイプのキャラの場合は最後の最後に魔王に殺されます。
でも、実は魔王攻略の為のヒントを残していたり、最後の最後で魔王の弱点を見つけたりと、努力が報われる……なんて展開もできますよね?
これだったら、弱かったけれど、口だけじゃなくて行動もしていた、それで最後にはヒントも残した! 良かったね!と思ってくれる人もいるでしょう。
繰り返しになりますが「口だけで行動を伴わないキャラ」これは嫌われやすい。
でも、偉そうにしていても、口では色々言っていても「行動が伴っていたり、裏で努力をしていたり」こんなキャラであれば嫌われるのではなく、好かれる、同情される可能性も高まると言う事です。

万能キャラ

なんで万能キャラが?と思った方もいるかもしれません。
しかし、万能キャラも実は嫌われやすいのです。

万能キャラ=なんでも出来る完璧人間
現実世界には完璧な人間なんていません。誰しも何らかの欠点を持っているはずです。

もしも、完璧人間がいたとしても、それはごく一部。
ほとんどの人は欠点を持った普通の人間のはずです。

という事は……そもそも「感情移入がしにくい」のです。
だから、嫉妬の対象になり易いし、応援しようとは思わないのです。

それに、万能キャラが主人公だった場合は特に問題が大きく、物語が全て順調に進んでしまいます。
こうなってくると、物語の緊張感やメリハリすら奪ってしまう事になり、ただの「万能主人公の面白くもない成功自慢物語」になります。

貴方はどうですか?
他人のの苦労も何にもない、成功話に興味を持ちますか?

それよりも、実はこんな苦労があったんだけど、それをこうやって乗り越えて、結果として成功したんだ。
こっちの方が面白いし、応援しやすいと思いませんか?

何でも出来る=何も苦労が無い
完璧すぎるがゆえに、感情移入も出来ず、物語がつまらなくなるのです。
結果として、このキャラがいるせいで全て簡単に解決しちゃって面白くない、緊張感が無い。とキャラが嫌われる事に繋がりやすいのです。

このような完全完璧キャラは出さないのが無難。
もしも出すのであれば、一部の能力を封印する、もしくは主人公が他の誰かを成長させる物語にした方が無難です。

とはいえ、完璧系主人公やキャラを好きだ!という方もいます。
その場合は、現実世界の自分では出来ない事を完璧なキャラがやってくれる⇒だから好きという事だと思います。
その快感や最強っぷりを楽しめるような物語構成が必要でしょう。

例えば、とあるキャラクターがずっと村人に苛められ、殺されかけていた。
そこに、無敵の主人公が出現し、いじめてくる村人を全員倒し、とあるキャラクターを助け出す。

とか、
人類を苦しめる圧倒的な敵。
それに対して、最強のキャラが一人で戦いを挑み、相手を全滅させる。
とか。

このような快感を出す目的での最強系キャラを使うと良いのかな?と思います。

個性的すぎる

これは正直、両極端です。
個性的すぎると、強烈に好かれる可能性も高いのですが、その反面、強烈に嫌われる可能性も高くなります。

例えば、強烈な変態。
強烈な偽善者。
強烈な悪。

特殊な個性を持っていたり、何らかの要素が強すぎるような個性的なキャラ。
好きな人は好き、でも嫌いな人は圧倒的に嫌い。

このタイプのキャラを主人公にすると「好き嫌いが完全に分かれる」可能性もあります。
主人公にするのも面白くはありますが、無難にいきたいのであれば強烈なキャラはサブキャラくらいにしておくのが良いでしょう。

連載漫画や連載企画の場合は、とりあえずサブキャラとして出してみて受け入れてもらえそうならメインキャラにする!
という方法も使えそうです。

ノベルゲームの場合は、連作等でやらない場合は最初から完成した物語を出すことになります。
その場合、個性的なキャラは賭けです。
特に主人公をその設定にした場合は「この主人公、受け入れられるのかな……?」と内心は思いながらも、出してみて反応を見るしかないと思います。

個性があるキャラは好き嫌いの幅が大きいでしょう。
しかし、無個性のキャラばかりでは面白みに欠けます(どこかで見たようなキャラばかりになる)

嫌われにくいような強い個性のキャラにするか、賭けに出るか。
これは貴方次第!

ぱっと出てきて良いとこを持っていくキャラ

良いところを持っていくキャラも嫌われやすいと言えます。

勇者が頑張ってレベルを上げて、魔王を倒そうとした。
でも、勇者が来る直前に突然出現したキャラが魔王を倒してしまった!

もしくは、勇者パーティーが力尽きた後に、ぎりぎり生き残っていた弱い魔王を村人Aというキャラが倒す!
……例としては極端ですが、このような「良いとこだけを持っていく」キャラは嫌われる可能性が高いです。

ちょっと有名作から具体例を出してみるとドラゴンボールの「ミスターサタン」
結構、最後の良い所だけを持っていくキャラですよね?

その点では、嫌われやすいキャラだと言えます。
でも、私は好きです……その理由は「嫌われそうだけど嫌われないキャラ」を見てください。

でも「嫌われそうだけど嫌われないキャラ」もいる。

ここまで「嫌われやすいキャラクター」について書いてきました。
ですが、作品の中には「嫌われそうだけど、嫌われないキャラ」も沢山います。

完全に嫌われてしまうキャラと、嫌われそうなのに嫌われないキャラの違いはなんでしょうか。
それは「許せる部分があるかどうか」これが重要だと思います。

例えば先ほどの「ミスターサタン」に関しても、確かに良いところを持っていく人です。
が、作中で世界を守るために役に立つ事も何度かありました。
また、実は臆病なんていう可愛らしい(?)部分もあり、そこはギャップ萌えになっているのです。

まあ、上記の理由やギャグとして私が好きなだけなのかもしれませんけれどね。

何にしても「嫌われそうだけど、嫌われないキャラ」には「許せる部分」が存在しているはずです。
個性的で超変態キャラなんだけど、根は真面目でヒロインだけは(セクハラしても)命に代えても守りきる!とか。

万能キャラとして登場したんだけど、万能な分余命半年だとか。
命と犠牲に万能になった、しかもその理由が人類を救う為!だったりすると、好きになったり応援したいと思う人も多いはず。

このように、嫌われそうな設定の裏に隠された「許せる部分」
これがあるだけで全く反応が異なるでしょう。

と言っても、全員が全員「嫌わない」という事はあり得ません。
具体的に出した「ミスターサタン」にしても許せるし、好きだ!という人もいれば、確かに役だっているけれど私は嫌い!という人だっているでしょう。

 

さて、貴方はどうしますか?
嫌われない事を目指して、無難なキャラだけを出しますか?
それとも、嫌われるか好きかれるか両極端になってでも「嫌われやすいキャラ」をあえて出しますか?

もしくは、両方を上手いバランスで物語に出しますか?
(これが一番良いやり方なのかも?)

もちろん、正解は人にって様々だと思っています。
キャラクターにおいては何が良くて何が悪いかなんて正解は人それぞれ。

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です