登場キャラクター数が多い程「作品」はヒット作になる確率が上がる

登場キャラクター数が多い程「作品」はヒット作になる確率が上がる

貴方の物語には、何人の主要メンバーが登場しますか?
1人、3人?それとも10人以上ですか。
もしくは、今現在、何人の主要メンバーを登場させようかと悩んではいませんか?

今回の記事は、登場キャラクター数が多い程「ヒット作」になる確率が上がる、という事について、です。
なぜキャラクター数が多ければヒット作になる確率が上がるのか、逆に少ない場合は不利なのか?等の疑問にお答えします。

私の考えもだいぶ入っていますが、物語のキャラクター数に悩んだ時に一つの参考として、貴方のお役にたてる内容であればと思い、まとめてみました。

目次

  1. キャラクター数が多い=誰かが「このキャラ好き!」になる確率が上がる。
  2. 逆に、キャラクター数が少ない=「このキャラ嫌い」⇒さようなら。
  3. でも、キャラクター数が増えれば増える程、作品作りの難易度が上がります。
  4. まとめ⇒少なすぎない、多すぎない「自分が管理できるキャラ数」を考えましょう。

 

キャラクター数が多い=誰かが「このキャラ好き!」になる確率が上がる。

いきなりですが、貴方に質問をします!

Q;Aという空間には3人の人間がいます。
   Bという空間には100人の人間がいます。貴方はAかBどちらかの空間に行き、一生付き合える親友を1人見つけなければいけません。

さて、貴方はAとBどちらの空間に行きますか?

⇒あえてAを選ぶ!という人もいるかもしれません……(沢山の人怖いとか、恥ずかしいから、より小さな集団が好きという人等)
が、多くの人はBを選ぶのではないでしょうか?

ようするに、キャラクターが多ければ多い程良いという理由はそれなのです。

3人の中から親友を探すより、100人の中から親友を探す方が確率が高いですよね?
3人しかいなければ、真面目な人と、真面目な人と、変人かもしれません。

しかし、100人の中には変人もいるでしょうし、面白い人もいる、真面目な人もいる、危険な人もいる、かもしれません。
ようするに、自分の性格に合う人がいる確率が高まるのです!
(ここで、実は100人の収容された空間Bは犯罪者の集まりでした~!なんてオチがあったら面白そうですが……今回はナシで)

物語もこれと同じ。
100人のキャラクターがいれば、その内誰かしら貴方が好きだというキャラクターが存在している可能性が高いのです。
そして、物語そのものがよほど面白くない場合を除き、自分の好きなキャラクターがいれば、その作品を継続して楽しめるものです。
あの子が好き! だからこの作品を応援したい、あの子の活躍をみたい!という考えですね。

逆に、キャラクター数が少ない=「このキャラ嫌い」⇒さようなら。

と言う事は、キャラクターが少ないってどういう事だと思いますか?

もう、タイトルで答えを出していますが……。
1人しか登場キャラクターがいなかったとします。
その場合、その1人のキャラクターが嫌い!もしくは、自分には合わない。

そう思われた瞬間に「さようなら」⇒もう続きは気にならない。
と、なりやすいはずです。

もちろん、キャラクターが嫌いでも物語の展開や見せ方でカバーできる部分は多少はあるでしょう。
しかし、例えば主人公とヒロインがいて、主人公に感情移入ができない。
しかも、ヒロインも別に自分の好みではない!

この場合は、だいたいは離れてしまうんじゃないかな……と思うのです。
だから、キャラクター数が少ないってことは、少ないだけリスクが高い。
(嫌われる可能性、特定の人にしか合わない可能性、が高いという事ですね)

もしも、キャラクター数が少ない物語を作るのであれば一つコツがあります。

それは「応援したくなるキャラクター」や「共感しやすいキャラクター」「無難なキャラクター」にする事です。

例えば、主人公は普通の少年や青年にする。
そして、ヒロインは可愛くする、この子を応援したい、助けてあげたい!そう思われるような性格にするのです。

もしも、これを主人公を「非常識で冷徹な犯罪者」
ヒロインを「百年以上生き、人間の生き血を飲む半妖怪」みたいなのにしたらどうでしょうか?

私は好き!俺はその設定いける!
という私みたいな人には受けるかもしれません。
しかし、これは相当リスクが高いと思いませんか?

100人の中の2人が上記のようなキャラクターだったら、まだ良いのです。
しかし、2人中2人が上記のようなキャラクターだと人を選びすぎます。

なので、キャラクターを少なくする場合は「共感しやすい、応援しやすいキャラクター」にするか、応援するだけの「理由」を持てる設定にしましょう。
もしくは、完全に割り切って「特定の人に受ければそれでイイよ!」という思いで作りましょう。

でも、キャラクター数が増えれば増える程、作品作りの難易度が上がります。

それなら、キャラクター数をひたすら増やそう!

主要メンバーは50人くらいで、それでいて途中の章で10人追加、更にその後も30人投入。
その後のクライマックスでまた20人くらいキャラクターを出しちゃおう。
……はい、極論で書いてしまいましたが、キャラクターが多ければ多い程、良いというわけでもないのです。

上記のような物語ってありませんよね?
まず主要メンバー50人……、更にその後も数十人が続々と追加される……。

さて、なぜキャラクターが多ければ多い程、良いと言うわけではないのか。
それは以下のような理由があります。

(1)消滅、空気キャラの存在

主要キャラクター50人はやり過ぎですが、例えば20人いたとします。
その主要なキャラクター20人を貴方は最後まで描ききる事が出来ますか?

具体的に言うと、常に会話に参加して、物事に関わってきて、活躍させる事が出来ますか?
途中で描けなくなって、脱落(作中で殺す、別れさせる、なぜか消滅する)させたり、その場にはいるけれど会話に参加しない、喋らない(空気キャラ)キャラになってしまいませんか?

このように、キャラクター数を増やせば増やすほど、作者が動かせなくなって、消滅したり、空気になってしまうキャラクターが生まれる確率が高まります。

(2)キャラクター被り

主要なキャラが20人もいると、性格や設定が被るキャラクターが出てきます。
20人全員が主人公のような「真面目、熱血、正義感が強い」キャラだったとします。
よほど上手く描き分けしないと、読者からしたら「誰が誰だかわからない」って事になります。

また、サブキャラにしても「このキャラ何のキャラだっけ? 誰だっけ?」と忘れ去られる確率もあがります。

(3)物語の結合性

下手をすると、作者が扱いきれなくなって物語の結合性が取れなくなります。
矛盾が生じてくる可能性があります。

例えば、あのキャラとあのキャラの関係性がこれなのに、なんでお互いに知り合いじゃないの?とか、
AとBはCを嫌っているはずなのに、BとZ(ZはCと仲良し)が親友。
それでいて、BはZがCと仲良くしている事を知らなかったり。

……ちょっと例えが上手くないですね^^;
ですが、キャラクターを増やせば増やすほど、この辺りの人物関係の調整が厄介になる確率が上がります。
そして、それが巡り巡って物語の結合性を崩壊させる可能性、矛盾が出てくる可能性もあります。

(4)時間的、資金的な負担

例えば、ノベルゲームと仮定しても沢山の負担が増えます。
スクリプトの手間、声優さんの人数、イラスト発注数などが増えます。
という事は必然的に、それらに掛かる時間も多くなり=資金的な負担も増えるのです。

まとめ⇒少なすぎない、多すぎない「自分が管理できるキャラ数」を考えましょう。

私が言いたいのはコレです。
別に絶対に何人にしましょう!とか、多く出すのは無理。なんて言いません。

「貴方が管理できるキャラクター数」これを超えない範囲で、物語の内容や規模に応じて考えれば良いのですから。
もし、私は100人出しても100人を動かせるし管理できる。
そう自信があれば、100人出しても良いのです。

逆に沢山のキャラクターを管理できなければ~5,6人くらいの主要メンバー+サブキャラクターくらいにしておきましょう。

ちなみに、もし沢山のキャラクターの管理は出来ないけれど、多くのキャラクターを出したい場合。
(1)主要なキャラクターを決めます。
~10人以内くらいをお勧めします。

(2)章ごと、~編や場所ごとにサブキャラクターを出します。
例えば各章に5人新規サブキャラを追加、もしくは新たな街で10人と出会う等。
(3)その章や、~編、場所を立ち去る時にはサブキャラとも別れます。
言い方は悪いですが、いわゆる「使い捨てキャラ」「その場限りのサブキャラ」となります。
⇒使い捨て、その場限りと見せかけて、最終章やクライマックスで、サブキャラが主要メンバーを助けにかけつける!
というような展開にすると燃えます(個人的に)

このような方法は長期連載漫画や、長期作品で良くつかわれている方法になります。
そう言えば、キャラクター数が一番多い作品は「アンパンマン」ですよね。

「アンパンマン」もキャラクター数は多いですが、普段出てくる主要メンバーは決まっています。
その時の話毎、場所ごとに新キャラクターが出てきて、その話が終わったら次の話では出てきませんよね。

あとは「ドラえもん」にしても、映画毎に新規キャラは出ますが、そのキャラクターは基本的には次には出てきません。
(個人的には、あの映画のあの子は、今何をしているのかな? また出てて来てほしいなとか、思う事もあるのですが)

何にしても、主要なキャラクター数は固定し、その上でサブキャラを上手く活用する。
これがキャラクターを沢山、出した上で上手く管理する方法かな?と思います。

キャラクターは出せば出すほど賑やかで、沢山の人に気に入っててもらえる可能性があります。
その分、作者としての負担が増えるので、自分の扱える範囲を考えて運用しましょう。

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登場キャラクター数が多い程「作品」はヒット作になる確率が上がる” に対して1件のコメントがあります。

  1. ハムスター名無し より:

    いうて売れてる作品は登場人物少ないけどな。
    ハリーポッターとか最近のアニメと比べて少ないし多ければ売れるて考えが雑すぎる。
    要するに中身空っぽでただ頭数増やしただけの駄作が大量生産されてるだけの現状で成熟したストーリー作り作品作り世界観作りは絶対できないと思う。
    よくワンピース売れてるドラゴンボール売れてるいうけど、世界でもごく一部のファンがいる程度で有名面されちゃってもね。
    日本だけ消費者が幼稚って事もあるけどね。

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