日曜定期更新(02/10/2019)「結婚主義国家 キャラへの質問2.雅文&沙羅」※ネタバレ注意

日曜日に書く事があっても無くても「とりあえず定期更新」するコーナー。
企画担当のどうでもいい事だったり、時として新作タイトルの事についてだったり、更新して、生存報告する事が第一目的です。

ケイ茶です。
結婚主義国家キャラへの質問、今回は2回目です!
この二人の関係性には興味を持っている方が多いかもしれませんね。
という事で、ネタバレOKの方は↓へお進みください。

※以下は、ショートストーリーと共にキャラクター設定の紹介も兼ねて公開しようと思っていたものです。
タイミングを逃したのでその時の公開は止めましたが、ありがたい事に、今でも結婚主義国家について気にしてくださる方もおられるようなので、ここに載せておきます。

※「結婚主義国家」のネタバレが含まれる場合があります。
そのため、本編をすべてプレイしたうえでの閲覧を推奨いたします。

質問 単独結婚:雅文と沙羅
結婚1週間後

「こんにちは。  結婚式から1週間という事で、今、新婚のお2人に街頭インタビューを行っているんです」

「いくつか質問に答えて頂いて、よろしいですか?」

「新婚の2人……か」

「はい、良いですよ」

「雅文さんも良いですよね?
 私達は、新婚なんですから」

「……まぁ、そうだな」

――お2人のお名前は?


「……雅文だ」

「伊集院沙羅と申します。よろしくお願いします」

――年齢は?


「18歳だ」

「18歳になりました」

――性別は?


「女性です」

「どう見ても男だろう。……おい。こんな質問に意味などあるのか」

「……雅文さん、そうおっしゃらないでください」

「貴方の事を、女性だと思う人もいるかもしれませんよ」

「フン。すくなくとも、茶ノ葉学園の警備員は思ってくれなかったがな」

「……女性だと思われたかったんですか?」

「いや、違う。……その時は、どうしても君に会いたくてな」

「こっそり侵入しようとしたんだが、失敗してしまった。……そんな間抜けな男の話だ」

「そうなんですか」

「雅文さんがそんな事までしてくださっていたと思うと、とても、嬉しいです」

「……と、以前の私なら喜んだと思いますよ」

「そ、そうか」

――好きな食べ物は?


「湯豆腐です」

「特に好物は無い」

「……何もないのですか?」

「ああ。特別に不味いものでなければ、何を食べても同じだ」

「まぁ、すぐに食卓を離れて食べる事ができるという点で考えれば、おにぎりやサンドイッチが良いな」

「そうなんですね。では、今日のお夕飯はサンドイッチにしましょう」

「そうすれば、私と離れて食べる事ができますね」

「……ああ、そうだな」

――趣味は?


「読書です。それから、物を収集するのも好きなんです」

「主に読書と音楽鑑賞。そしてダーツ。たまに登山などだな」

「基本的には、1人でできるもの全般だ」

――1人の時は何をして過ごしますか?


「1人。1人の時間、か!」

「フ。それは。一言では語り尽くす事はできないな」

「まず、外界を遮断する。扉を閉め、鍵をかけるところからだ」

「そして音楽鑑賞。精神的にも他者から離れるために、ヘッドフォンを装着するのは基本中の基本だ」

「そのようにして鉄壁の防御を築いたところで、今度は本の選別に入り」

「あの、雅文さん」

「なんだ、沙羅。私は今、大事な話をして」

「しかし、インタビューワーの方が困っていますが……」

「なっ……!」

「っ、コホン。これは失礼した」

「質問を、続けてもらえるかな?」

――貴方が一番大事だと思うものは?

「それはもちろん、ここにいる沙」

「自分自身、ですよね」

「なっ……」

「ご安心ください。私も、自分自身が一番大切なんです」

「私たちは、自分を大事にする、という共通認識を抱いて結婚したんですよ。ね?」

「……そう、だったか」

「はい。私たち、お似合いですよね」

――貴方の弱点は?


「弱点ですか。

 それはおそらく、騙されやすい事でしょうね」

「……」

「雅文さんは、何かありますか?」

「……詰めが甘いところだと自覚している」

「なるほど。たしかにそうですね」

「意外とおっちょこちょい、ですよね」

――貴方の家族構成は? 両親はどんな人ですか?

「両親がいる。兄弟はいない」

「両親は、この結婚制度ができる前に結婚した人間だからな。
 勝手がわからないのか、やけに結婚を焦らせてきたものだ」

「私は両親と、兄が1人います」

「両親は、とても忙しい人で……あまり印象には残っていませんね」

「でも、その分たくさん兄が遊んでくれたんですよ」

――貴方の性格を一言で言うと?


「騙されやすい性格、です」

「協調性がない、といったところか」

――相手の性格を一言で言うと?


「そうですね……。この人は冷徹な方です。優しさはありません」

「そうか」

「はい」

「そういう沙羅の性格は、」

「ちょろくて騙しやすい。ですよね?」

「……」

「……見ての通り、食えない性格をしている」

「いや……そう変えてしまった、と言うべきか」

――相手の事をなんて呼んでいますか?


「沙羅、だ」

「雅文さんです」

「まぁ、最近は名前を呼ぶような機会もあまりありませんが」

「……そうだな」

――出会いはどんなものでしたか?


「偶然だったな」

「道端で彼女が倒れていたところを介抱した」

「はい。その節は本当にありがとうございました」

――相手の第一印象は?


「とても儚げで華奢だ、と思った」

「とても優しくて、素敵な方だと思いました」

「ふふっ。第一印象って、あてになりませんね」

「……」

――好きだと自覚したのはいつ、どんな時ですか?

「雅文さんが毎夜、木登りをして会いに来てくれた時です」

「……雅文さんは、どんな時に自分が好きだとわかったんですか?」

「……質問の意図が違うようだが」

「でも、気になります」

「覚えていない。気付いた時にはこうなっていた」

「もっと何か、ないのですか?」

「ない。
 ……ほら、インタビューワーの方が困っているだろう。次の質問を頼む」

――告白はどちらからですか?


「私からだ。一目見て、素敵な人だと思った」

「……」

「そうですね。雅文さんから、告白してくれました」

――初デートはどこですか?


「出会った場所と同じ、桜の木の下です」

「あれは、ただ会って話をしただけだろう」

「それでも、デートですよ。
 夢のような……とても楽しいひと時でした」

「……夢のよう、か」

――喧嘩をした事はありますか?

「ありません」

「喧嘩というのは、お互いの主義主張をぶつけ合うものだからな」

「その点、我々は……」

「そういう関係ではありませんよね」

――相手の好きなところは?

「1人が好きなところです」

「……君は、嫌味が上手くなったな」

「本音ですよ。
 だって、そんな雅文さんだから私と結婚してくれたのですから」

「……ハァ。
 本当に、どこまでが嫌味なのか、本音なのか……」

「……」

「この質問に対して、私は答えないでおこう」

「はい。それが良いですね」

――相手の嫌いなところは?


「1人が好きなところです」

「さっきの質問と矛盾しているようだが?」

「そんな事ありませんよ」

「それより、雅文さんはどうですか?
 教えて頂ければ、改善のために努力します」

「君を厄介だと思った事はあるが……嫌った事はない」

――相手に『もっとこうしてほしい』という事はありますか?

「ない。私は、そんな事を求められる立場ではない」

「私も、特にありません」

――結婚直後には何を思いましたか?

「ついに結婚してしまったのか、と。
 ……これまでの生活との変化を考えていた」

「私も、似たようなものです」

「想像していたよりも落ち着いた気持ちで、結婚の事実を受け止めました」

――結婚とはどんなものだと思いますか?

「……難しいですね。私は答えられません。

 雅文さんは、どう思いますか?」

「契約、という言葉しか浮かばないな」

――結婚したわけですが、今後はどんな生活をしたいですか?


「できれば……子供がほしいと考えています。
 それ以外は、あまり考えていません」

「特別、結婚生活についての望みはない」

――この国の結婚制度についてどう思いますか?


「……」

「素晴らしい制度だと思っています。
 やはり、人間は愛が大事ですね」

「私は……この制度が良い、悪いなどと判断する事はできません」

「ただ、もしこの制度がなければ、私が雅文さんと結婚する事はなかったでしょうね」

「ああ。そうだろうな」

――今、貴方の隣にいる人がいなかったら。貴方はどうなっていたと思いますか?

「結婚せず、処刑されていたと思います」

「私も、きっと同じだろう」

――最後に、相手に何か一言どうぞ。

「結婚してくれてありがとう。
 本当に、とても感謝している」

「君がいてくれて良かった」

「ふふっ。雅文さんは相変わらず、お上手ですね」

「私も、雅文さんがいてくれて良かったと思います。
 ……本当に、夢のようですよ」

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日曜定期更新(02/10/2019)「結婚主義国家 キャラへの質問2.雅文&沙羅」※ネタバレ注意” に対して2件のコメントがあります。

  1. まさお より:

    切ないようなほっこりするような…
    この2人ホントに好きです。

    1. water phoenix より:

      まさおさん、こんにちは。

      ご覧いただきありがとうございます!
      この2人を気に入って頂けて、嬉しいです。

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